経済産業省「未来の教室」海外実証事業から-株式会社Digikaの取組-「そろタッチ マレーシア・インドネシア語版効果検証プロジェクト」

2021年1月28日

経済産業省「未来の教室」実証事業および海外実証事業とは?

世界が「課題解決・変革型人材(チェンジメーカー)」の輩出に向けた能力開発競争の時代を迎え、各国で革新的な能力開発技法(EdTech)を活用した「学びの革命」が進んでいます。経済産業省では、学び手自身が自らの学びを設計していく未来の学び(「未来の教室」)を実現するため、学びの個別最適化・文理融合(STEAM)・社会課題解決を主なテーマに、EdTechを活用し、効率的な知識習得と創造的な課題発見・解決能力育成を両立した新たな学習プログラムの開発・実証を進めています。

令和2年度は、経済産業省からJETRO(日本貿易振興機構)に委託し、日本のEdTech企業の効果的な海外展開モデルの確立や課題抽出を目的として、「未来の教室」海外実証事業を実施しました。

「未来の教室」実証事業

https://www.learning-innovation.go.jp/

今回は、同事業の令和2年度採択事業者である株式会社Digikaより、「そろタッチ マレーシア・インドネシア語版効果検証プロジェクト」についてコラムを執筆いただきました。

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「そろタッチ」は、iPadを使ってそろばん式暗算を短期効率的に楽しく習得する新しい暗算学習法です。

5~8歳の子供が毎日「そろタッチ」を進めると、2年間で一生の財産となるそろばん式暗算上級レベルが身につきます。伝統的なそろばん式暗算と最新のテクノロジーを組み合わせて開発された「そろタッチ」は日々進化しつづけており、2017年日本e-Learning大賞の頂点となる「最優秀賞」、2018年キッズデザイン賞受賞、2019年には日本企業初のSXSW EDU Launch Competitionのファイナリストに選出されました。2020年には世界中の子供たちの可能性の最大化をサポートするケーパビリティを上げるべく経産省・JETRO の「未来の教室」海外展開支援等事業に応募、採択されました。(https://www.value-press.com/pressrelease/249689)

対象国となるマレーシアでは、実証事業に参加した生徒それぞれが自分のペースでWebクラスを含めとても楽しんで計算力を身につけられ、2ヶ月程の学習ですが暗算ができるまでになり、保護者から計算以外の認知能力の向上も見られるなどの嬉しい報告や感謝のお言葉も頂きました。

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写真:マレーシアにて「そろタッチ」を使って学ぶ子どもたち

「そろタッチ」の特許技術を用いた「学習効果」は国際カンファレンスICIET2020で研究論文として発表しています。
<論文公開URL> https://dl.acm.org/doi/abs/10.1145/3395245.3396417

OECDが「学びの羅針盤(Learning Compass)2030」において、2030年そしてそれ以降もニューメラシー(数学活用能力)とリテラシー(読み書き能力)を学びの中核的な基盤(Core Foundation)に位置付けているように、世界中でニューメラシーの重要性は普遍的でEdTechによるその学習効果への期待は高まっています。

情報が溢れ教育に迷う今だからこそ「Back to basics」の精神で、教育も基礎的なところに立ち返える必要性は海外の教育者の方々とお話しする中で感じたエッセンスです。

創造性を育むためにSTEM教育の重要性が叫ばれています。コンピューテーショナルシンキングや第一原理思考が社会に新たな価値を生み出す今の世界から明らかなように、数学は創造の源泉です。しかし、5歳児にいきなり数学を教えることはできません。その前段には世界共通で算数があり、その入り口は計算です。数学嫌いは入口の計算嫌いから始まります。私たちは幼少期に楽しく計算能力を開発する事を手段に、科学の言語、ひいては世界の共通言語である「数字」に自信をつけること目指しています。
能力が伸びた実体験を通して子供たちはGrowth Mindset(経験や努力によって自分は成長できるという考え方)やPerseverance(やり抜く力)を身に着けていきます。それらはたとえ将来、子供たちの燃やす情熱がSTEM分野でなくても、全ての学びの土台となり、情熱を支える礎になります。
私たちは「そろタッチ」による能力開発を通じて、人々の持つ無限の可能性を引き出すことに貢献して参ります。

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