セネガル共和国と日本の小中高生とでウェルビーイングを目指す協働学習を進めています(令和4年度応援プロジェクト:株式会社EDU-Mo)

■プロジェクト概要

株式会社EDU-Moでは、事業所のある福島県郡山市を中心に、地域の国際理解教育に力を入れています。現在、世界17か国の学生に対してオンラインや対面で日本語指導を行っています。EDU-Portニッポンの応援プロジェクトではセネガル共和国(以下、セネガル)に焦点を当て、日本とセネガルの小中高生が双方の国内問題についてお互いに学び合いながら、子供の視点でどのような解決策があるか考え、それぞれの地域の国際化に寄与することを目指しています。

■活動①【在日セネガル人の方との交流】

今回日本側で活動に参加する小中高生は全員、セネガルの方と交流するのが初めてだったので、皆で東京を訪問して、東京にお住いの在日セネガル人のニアン氏と町を一緒に歩きながら親睦を深めました。「どうして肌の色が違うの?」「セネガルではどんなおやつを食べるの?」など、自分たちの知っている英語を使って自由に質問する姿が見られました。
また、別のセネガルの方にもご協力いただき、オンラインでの交流会を定期的に開催しています。

■活動②【アプリを使った自己紹介】

今回のプロジェクトに参加するセネガルのケウル・スコレール・マム・アラム教育グループの小中学生と、福島県立郡山高等学校の高校生及び私塾ひろえ塾の小中学生が英語で簡単な自己紹介動画を撮影し、Flipというアプリで共有しました。こうして、実際の活動に入る前にお互いを知ることができました。

■活動③【在日セネガル人をお招きしての学習会】

ニアン氏に福島へお越しいただき、セネガルについての基礎知識を身につけ、学校の様子について知るための学習会を行いました。小学校高学年の児童が英語を日本語に通訳し、低学年の児童に教える場面もありました。また、ひろえ塾内に一緒にいた幼稚園児も学習会に参加し、初めて知ったセネガルという国について大変興味深そうに話を聞いていました。最後の質問コーナーではたくさんの質問が出て、みなさん楽しんで学習できた様子です。

■活動④【現地学校視察】

ニアン氏が一時帰国した際に、ケウル・スコレール・マム・アラム教育グループの学校を訪問していただきました。先生や子供たちと話す様子や学校の様子を動画で撮影していただき、アプリで共有してもらいました。日本の小中高生からは、自分たちの学校とは全く違う様子に驚きの声が上がっていました。

■今後の予定

令和5年10月には再度ニアン氏に福島へお越しいただき、県立郡山高等学校で2回目の学習会を行います。セネガルのインターネットの規制やインターネット環境が影響してスムーズに進まないこともありますが、子供たちは意欲的に活動に取り組んでいます。今後は、それぞれが自分の国の社会問題について調べ、まとめたものを発表し合います。その後、相手国の社会問題をどうすれば解決できるか自分たちのアイデアをまとめます。最後は、お互いのアイデアを参考にしながら、自国の問題についてより広い視野を持って解決策を考え発表します。地域というミニマムなところから、異文化理解の輪が広がっていくことを期待しています。

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