採択プロジェクト一覧

日本型教育の海外展開(EDU-Portニッポン)応援プロジェクト

令和4年度第1回

代表機関事業名概要
アイ・シー・ネット株式会社トルコでの科学実験キットを活用した理科教育改善事業【トルコ】本事業では、日本で活用されている科学教育コンテンツを、トルコの教師との協働やパートナー校における試行を通じ、トルコの初等中等教育のカリキュラムや授業に沿った形に作り直す。教育キットと教授法をセットで現地の学校に提供することで、実験機会の充実を図るとともに、仮説検証型の授業の導入を促し、高次思考力育成に資する理科教育の質の向上に貢献する。
株式会社内田洋行コロナで発見! 日本-カンボジアICT授業の連携開発【カンボジア】本事業は、コロナ禍において、カンボジアの教員がオンライン授業に取り組む中で得た知見を新しい日本型教育(GIGA-School、対話的な学び)と統合し、ラーニングプラットフォームへ共有、協働日常授業へと発展させることを目的とする。具体的には、日本及びカンボジアでのオンライン学習の経験共有、両国の小学校、高校、大学間の交流を実施するとともに、両国の大学生が国際プレゼンテーション大会にともに参加する機会を創出する。
株式会社新興出版社啓林館日本型算数・数学に基づくICT教材を活用した算数・数学力向上事業【フィリピン】本事業では、フィリピン共和国において、学習内容の系統性と子どもの発達段階を考慮した日本の算数・数学教育の特徴に基づく紙とデジタルの複合ICT教材「スマートレクチャー」を公立・私立の小中学校に導入し、その効果を検証する。
本事業を通し、産業界で活躍するための基礎となる数的処理能力の向上、ひいては持続的な経済成長につながる生産性の高い産業人材育成に貢献する。
株式会社スプリックス教員向けプラットフォーム「フォレスタネット」のベトナム展開【ベトナム】「フォレスタネット」は、日本の教員が諸コンテンツ(授業や学級経営などに関わるコンテンツ、動画、板書例、学習指導案、授業記録、配布物データなど)を他の教員と共有するプラットフォームである。
本事業では、フォレスタネットに集約されている、日本の教員が作った諸コンテンツをベトナム語に翻訳し、ベトナムの教員及び教員を目指す学生が「コンテンツの受け手」として活用できるベトナム版「フォレスタネット」の充実を目指す。
株式会社すららネットスリランカと日本の連携による多様な学びの場創出事業【スリランカ】本事業では、COVID-19や経済的状況の悪化により社会的な混乱も拡大するスリランカで、拡大する貧困層を包摂した学習支援の充実を目指す。
教育機関・NGOとの連携を拡大するために、デジタル教育を活用した取組を紹介するセミナーを開催する。加えて、児童生徒に計算の正確さ・速さも習得させる日本の算数教育の特徴を取り入れた「デジタル算数コンテスト」をインドネシアなど他の事業展開国を含め国際大会として展開するとともに、日本の生徒も交え学習量を競うイベントを開催し、スリランカと日本の子どもの交流を通じ、両国の子どもの主体性や国際的な視野を醸成する。
ミズノ株式会社対ベトナム社会主義共和国「初等義務教育・ミズノヘキサスロン運動プログラム導入普及促進事業」【ベトナム】本事業は、ベトナム教育訓練省との交渉、指導者育成、パイロット校における実証などを通じ、独自に開発した運動プログラムをベトナム全公立小学校へ導入することを目的とする。
これにより、体育の授業時数が限られ、「走る」「跳ぶ」「投げる」などの運動要素が少ないベトナムの体育授業の課題を改善する。そして、運動することの楽しさと喜びを提供し、肥満に代表される健康課題の低減、健康増進に寄与することを目指す。
ヤマハ株式会社エジプト国初等教育への日本型音楽教育導入事業【エジプト】本事業では、エジプト・日本学校(EJS)を対象に、音楽の教科がない小学3年生に対しては2領域(表現と鑑賞)・4分野(歌唱・器楽・音楽づくり・鑑賞)を広く扱う日本型音楽教育の教材作成や、音楽科教員研修を実施し、授業を展開する。音楽の授業はあるが器楽学習がない小学4年生に関してはパイロット校数を拡大して、教員研修及びリコーダーの授業を実施する。いずれの活動も教育・技術教育省と協働し、持続可能な開発目標(SDGs)の目標4、10、16、17の達成に寄与することを目指す。
ヤマハ株式会社ブラジル連邦共和国初等教育への日本型器楽教育導入事業【ブラジル】本事業は、ブラジルにおける全人的な教育の推進をサポートすることを目的とし、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロ市及びサンパウロ市の公立小学校合計20校約300名の児童を対象に、リコーダーを使った日本型器楽教育を実践する。また、ブラジル教育省が「全国共通カリキュラム基盤」として掲げる10のコンピテンシーを基礎としながら、日本型器楽教育が児童のどのような「非認知能力」を育むことができるか、各都市、現地の大学及び日本の大学で計測を実施する。産官学の連携を通じて、持続可能な開発目標(SDGs)の目標4、10、16、17の達成に寄与することを目指す。
CÔNG TY TNHH LABHOK
(英文社名:LabHok Co., Ltd.)
ベトナムの学校教育におけるICTを活用した学力評価支援事業【ベトナム】本事業では、ベトナム版の学力評価試験を作成し、高校3年生を対象にオンラインで学力評価試験を提供する。教員不足や、質のばらつきという課題に対し、オンライン学力評価試験は、教員の負担軽減、地域間・学校間の学力比較を可能にすることから、個別最適な学習・指導内容の普及に貢献する。さらに、生徒が自分の良さや可能性を認識できる機会を提供するとともに、将来的には、国の高度人材の育成に貢献することを目指す。

令和4年度第2回

代表機関事業名概要
Indiana Global Learning Center食品科学モデルカリキュラムの構築と日本型科学教育の実施【ペルー共和国】本事業では、ペルーのサンタマリアカトリック大学(UCSM)で開講している清酒と日本茶を主題とした既存2科目(「清酒学」、「日本茶学」)の内容を改良し、継続実施する。また、これまで両科目の一部であった内容を主題とする科目(「味と香り」、「伝統的食品とフードペアリング」)を新規に開発する。あわせて、これら科目に対応する教科書並びに実験実習に用いる副教材を開発する。
株式会社EDU-Moウェルビーイングを目指す協働学習を通じた国際理解教育【セネガル共和国】本事業では、セネガルと日本間で小・中・高校生を対象に、参加者が双方の国内問題について主体的に学び、考え、問題を解決する国際理解教育を実施する。それを通じて、セネガルにおける教育の質(教員、指導法、ICT活用等)の向上を目指す。また、日本側においては、幼少期から異文化に触れる機会を提供することを通して、問題解決力の向上、両国の国際化に寄与する人材育成に貢献する。
ヤマハ株式会社インド共和国初等教育への日本型器楽教育導入事業【インド共和国】本事業では、デリー州の教育委員会であるDBSE(Delhi Board of School Education)と連携し、公立小学校10校約580名の児童を対象に、日本型器楽教育(リコーダー)のパイロット授業を実施する。また、器楽教育がこれまでに未導入であった当該提携校の音楽科教員を対象に、リコーダーの演奏法と全人的な教育の指導法を中心とした教員研修を継続して行う。これらの活動を通して、インドの公立小学校における音楽教育の質の向上に貢献する。

令和3年度第1回

代表機関事業名概要
学校法人菊武学園 名古屋産業大学ベトナムの学校教育における緑化木調査の系統的支援【ベトナム】本事業は、ベトナムの小・中学校、高等学校を対象に、CO₂吸収力の高い緑化木の調査を系統的に支援することを目的とする。
CO₂センサーと視聴覚教材を活用し、小・中学校では、植物の光合成実験を、高等学校では光合成実験の発展学習としてCO₂吸収力の高い緑化木の調査を支援する。また、日本とベトナムの学校間交流により、相互理解とグローバルシチズンシップの醸成を促進する。
特定非営利活動法人MIYAZAKI C-DANCE CENTER日本型ダンス教育『SOUSAKU-DANCE』のオンライン海外輸出【中華人民共和国・ルーマニア・韓国・シンガポール・オーストラリア】本事業は、2017年度パイロット事業『身体形成と芸術体験を融合させた日本型ダンス教育「創作ダンス」の海外輸出』の発展型であり、コロナ禍で、よりサステナブルにしようとするものである。
中国をはじめとする殊に多様な価値観が存在する国々とオンラインで繋がり、新たな価値を生み出しながら社会に貢献するグローバル人材の育成を図ることを目的とする。オンラインを活用した『SOUSAKU-DANCE』(小集団で協働し、正解のない課題に創造的・創作的に取り組む活動)の海外輸出を行ない、芸術家×教師の新しい協働及び体育の遠隔学習の可能性を逆輸入する。
カシオ計算機株式会社インドネシア・タイでの探究型数学教育のパイロット事業【インドネシア・タイ】本事業は、関数電卓を用いた探究型の数学授業の実践を通じて、生徒の主体的学びを実現し、数学的思考力の向上を目指す。
対象両国の教育政策では、自ら考え学び続ける人材の育成を推進しているが、指導用教材不足など様々な要因によりまだ道半ばである。そこで本事業では、後期中等教育の生徒を対象とし、生徒自身が関数電卓を用いながら主体的に学べる探究型授業を現地教員等と協働で開発・実践することで、数学的思考力向上のモデルケースを作る。
株式会社公文教育研究会アブダビ首長国の小学校における学力向上への貢献事業【アブダビ首長国(アラブ首長国連邦)】本事業は、アブダビ首長国の公文式導入校において、学力・非認知能力向上へ貢献することを目的としている。
授業時間内に、学校の教員が指導するコンテンツとして、タブレットを使用した公文式学習法を提供。カリキュラム内での公文式学習法の最適な使用方法を学校側と協議・実践・改善を重ね着実な効果創出を目指すものである。
学校法人 関西大学実技科目の充実と教員スキルアップによる体感型技術教育の普及【ブータン王国】本事業は、学生への直接的実技指導に加え、対象教員の指導スキルを向上させることで、体感型技術教育の普及を目的とするものである。
日本型技術教育の特徴は、学理のみを重視することなく、実務能力を高めて応用力を持たせたことにある。ブータン王国では、学生に対して指導を行う教員や技術職員の技術力の課題から、技術教育の有効性を学生に感じさせることが困難である。技術力が身近な生活の改善に役立つことを学生に体感させることを目的に、高い指導スキルを持つ人材を育成する。
株式会社ジャクパ現地法人Jacpa Vietnam Co., Ltdによるベトナムにおける日本式体育教室の展開【ベトナム】本事業は、現地の伝統的な価値観や認識を重んじながら、健康な身体・心を育む日本の体育教室を提供することを目的とする。
幼稚園の保育時間内における正課指導と、保育終了後に園の施設を利用し「園児が通っている園で、そのまま習い事ができる」体育教室を開講し、ベトナムではあまり行われていないマット・跳び箱・鉄棒・平均台・ボール・縄跳びなどを使用した運動を通して、現地の子どもたちの心身の成長をサポートすると共に、培ってきたノウハウで特色ある園経営に協力する。
Insect Resources Technology株式会社NIPPON-中東・友好シルクプロジェクト【アラブ首長国連邦・サウジアラビア・カタール】本事業は、日本と中東の国々の子どもたちが日本の固有種蚕「小石丸」を育てながら、お互いの文化に触れ、交流することにより国際理解と友好関係を深め、国際的人材として成長することを目的とする。
ICTを活用した交流では、教育、文化、産業、といった「SDGs」に通じるテーマにも触れる。日本型教育を通して、日本にとって生命線といえる産油国との友好関係を深めていく。

令和3年度第2回

代表機関事業名概要
株式会社学研ホールディングス日本の幼児教育の特徴を取り入れた幼児向けSTEAM 教育事業【ベトナム】学習の基盤となる論理的思考や表現力を育む幼児向けの良質なSTEAM教育カリキュラムの開発・普及を行う。
本事業では、授業を担当する保育士の指導力向上を図る、カリキュラム・教材開発にモデル園保育士が参加する、モデル園の園児・園長からのフィードバックに基づきカリキュラムを完成させる等、カウンターパートと協働しつつ、事業を推進する。
これらの活動を通じて、ベトナム幼児教育の質的向上、持続可能な社会の担い手育成への貢献を目指す。
バハレーン日本人学校「総合的な学習の時間」の海外展開 ~ Save the Future in our way ~【バハレーン】海外において日本式の教育活動を展開できるという日本人学校最大の利点を活かし、日本人学校における「総合的な学習の時間」に、SDGsの観点から、バーレーンが直面する課題を取り上げ、その課題解決のための長期的な取組を行う。
また、協働的・探求的な学習プロセスとその成果を対象校(対象企業)に発表し、共有する。
以上のような「総合的な学習の時間」の海外展開の実践を通し、SDGsに貢献することを目指す。
株式会社PIAグローバル日本型乳幼児教育を実施する子ども園の運営及び教職員の人材育成【ベトナム】日越両国の乳幼児教育関係者(幼稚園教諭、保育士、幼児教育を専門とする大学教員・学生)がお互いの国の施設へ赴き、日本型乳幼児教育についての実地研修を通して情報交換・意見交換を行う。
また、並行してオンラインによる意見交換や園児の交流活動を行う。
実地・オンライン研修では、現地の教諭の指導力向上のみならず、人材育成を通じた相互理解の促進や両国の乳幼児教育専門家の関係強化を図る。
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