トピックセミナー(体育教育)2020.08.28

2020年8月28日(金)、「トピックセミナー(体育教育)」をオンラインで開催いたしました。

当日は130人を超える方々にご参加いただき誠にありがとうございました。

今回は、体育教育をテーマに、スポーツ庁より日本の体育教育の現況、EDU-Portニッポンのパイロット事業実施機関である学校法人日本体育大学よりウガンダでの取り組み(2019年度公認プロジェクト)、NPO法人MIYAZAKI C-DANCE CENTERよりラオスにおける活動内容や成果(2018年度応援プロジェクト)についてご発表いただきました。

プログラム

時間配分講義名講師
16:00~16:055分開会/EDU-Portニッポンの概況EDU-Portニッポン事務局
16:05~16:2520分日本の体育教育の現況スポーツ庁 斎藤祐介 氏
16:25~16:4520分ウガンダ共和国 小学校体育指導資料策定支援事業学校法人日本体育大学 白旗和也 氏
16:45~17:0520分ラオスにおけるインクルーシブ教育を推進する表現運動(学校体育領域)の輸出NPO法人MIYAZAKI C-DANCE CENTER 豊福彬文 氏
17:05~17:1510分質疑応答/閉会 

 

発表資料

 

■ 日本の体育教育の現況

斎藤 祐介 氏 <スポーツ庁政策課学校体育室 指導係(併)保健教育係 係長>

「生涯にわたり豊かなスポーツライフを実現するための資質・能力の育成を目指す」という日本の体育教育について、背景にあるスポーツ基本計画、児童生徒を対象とした体力・運動能力、運動習慣等の調査の紹介に続き、学校における体育学習の現状について説明いただきました。

■ ウガンダ共和国小学校体育指導資料策定支援事業

白旗 和也 氏 <学校法人日本体育大学教授>

日本体育大学がウガンダで実施している教員用指導資料の作成及びパイロット校を対象とした研修についてご紹介いただきました。活動を通して、運動技能の向上だけではなく、運動の楽しさや喜び、達成感を得る日本の体育のよさがウガンダに伝わりつつあります。2月以降、コロナ禍で計画通りに活動を進めることが困難になりましたが、これまでにウガンダの教員等関係者との間で培われた良好な関係を基に工夫して取組を続けています。

■ ラオスにおけるインクルーシブ教育を推進する表現運動(学校体育領域)の輸出

豊福 彬文 氏 <NPO法人MIYAZAKI C-DANCE CENTER副代表理事>

豊福様は、MIYAZAKI C-DANCE CENTERが、ラオスの小学校で障害のある子どもとない子どもがともに学ぶ創作ダンスの授業を実施した経験をご紹介くださいました。創作ダンスをはじめとする表現運動は、「表現する」という意思を持ち、目を動かすことができれば誰でも参加することができます。ラオスでの取組を日本の教育関係者に紹介したところ、「特別支援学級と通常学級の在り方を変えたい」「来年は表現活動や創作ダンスの時間を確保したい」という声も聞かれたそうです。

 

質疑応答では、日本ならではの体育教育の強みや、現在実施している活動以外の体育教育での展開の可能性について、それぞれのご講演者から示唆に富むお話をいただきました。

事後アンケートからは、「海外に日本の体育教育を発信されている方々が日々感じられている日本の体育の良さは、説得力もあり、直接お聞きできてよかった。」「それぞれの活動の高い意義を感じた」「対象地域の子どもたちの文化や特性を活かした取組を聞き、国内外問わず(一部略)児童生徒の見取りを正確に丁寧に行い、教育活動を提供する大切を再認識した」といった感想が述べられ、好評を頂きました。

EDU-Portニッポンでは、今後も体育教育における日本型教育の海外展開に注目してまいります。

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