山口県周南市立富田中学校にて、マラウイの生徒とつながるWeb交流「DOTS」を実施しました!(2020年度公認プロジェクト:特定非営利活動法人Colorbath)

2020年11月27日

特定非営利活動法人Colorbathでは、「マラウイとのICTを活用した生徒・教師参加型の双方向グローカルプログラム推進事業」を行っております。

私たちは、2012年頃から世界の教室とつながるWeb交流事業を行っており、オンラインでの交流に関して多くの知見があります。新型コロナウイルスの影響により、多くの学校がオンライン授業等の体制強化を行う中、それらを活用して海外とつながり交流を深めることができる教育プログラムとなっています。

2020年10月15日(木)、山口県周南市立富田中学校とマラウイのカプタ小学校の生徒同士がZoom上で行うWeb交流プログラム「DOTS」を実施しました。富田中学校からは生徒会執行部(3年生)の11名が、カプタ小学校(マラウイ)からは日本の中学2年生にあたる8年生の6名が参加しました。

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本事業では、生徒同士の交流を3回、教師同士の交流を2回、計5回のオンライン交流を行います。その中で、日本からは生徒会や委員会活動といった日本ならではの特別活動について紹介し、クラス運営の手法も共有していきます。教師からの教育的視点だけでなく、実践している生徒らの意見を、生徒自身でマラウイの生徒へ共有することによって、マラウイの学校の教師及び生徒が効率的なクラス運営の手法について「自分たちもやってみよう!」と考え、実践してもらえるようになることが狙いです。

今回は生徒同士の交流第1回目。まずは互いを知り、信頼関係を築くことを目的とし、交流プログラムを設定しました。双方の生徒にとって、オンラインを通じて海外の人と直接対話をする機会は初めてだったため、Zoomを繋げる前は両者ともリラックスしているようで、どこか少し緊張しているような面持ちでした。しかし、日本とマラウイが繋がった瞬間、「わーっ!!」と歓声があがりました。特に、自己紹介では、自分の名前をマラウイの生徒たちにちゃんと呼んでもらえた時、素敵な笑顔と大きな歓声があがっていました。

互いの自己紹介の後は、「生徒会」の体制や役割について、富田中の生徒からマラウイの先生・生徒に向けて説明をしました。日本人にとっては当たり前の存在である「生徒会」ですが、マラウイにおける学校生活では生徒主体の組織や活動がまだまだ少ないため、興味深々な様子で、メモを取りながら聞いてくれました。

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一方で、マラウイの生徒は、係活動の1つとして、授業の始まりや給食の時間に「ベルを鳴らす係」があると説明してくれました。マラウイには日本のような学校放送システムがないため、チャイムを自動で鳴らすことはできません。そのため、ベル係となった生徒自らが校庭に設置してある鉄状のベルを鳴らし、全校生徒に授業の開始・終了や休憩を知らせます。その紹介を受けた富田中の生徒たちは、自分たちとの学校環境の違いにとても驚いていました。

今回の交流中には、マラウイ側のパソコンの充電がなくなり、交流を一時中断するというハプニングが起こりました。しかし、その後にマラウイの先生が自分のスマホでZoomに参加し、交流を再開。前日からマラウイでは停電が続いており、十分な充電が確保できない環境にあったと説明してくれました。富田中の生徒たちは、日常的に停電することに驚いていました。

海外との交流では、予想外のことやハプニングを通して、自分たちの環境とはまるで違う実態に触れることができます。また、タイムラグなしにスムーズに対話をすることができる時代であっても、通信が途切れ、不安定になることもあります。そのような時、不快な気持ちになることもありますが、その背景を知ることによって、自分の知らなかった相手の事情に気づき、大きな学びを得る機会にもなっていくのではないでしょうか。ハプニングでさえも学びに転換することで、マラウイ・日本双方にとっての発見や視野を広げていくことが私たちの活動の特徴です。想定外のときこそ、日本人にとって大切な学びの瞬間であると考えています。

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今回、生徒会や委員会といった日本の生徒にとって馴染みある活動を、生徒自身が自分たちの言葉で海外の人に説明する初めての機会でした。この交流を通して、今ある当たり前が、他の国では当たり前ではない、そんなことをお互いに楽しく学びあいながら、日本の特別活動の意義や魅力を再認識するきっかけになりました。

今後も、マラウイの学校とのICTを活用した生徒・教師同士の交流を実施していきます。本事業における体験的な学びや成果を、より多くの人々に届けることができるよう、周南市教育委員会と連携しながら取り組んでいきます。

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